車の部品の中でも特に重要で安全な走行に欠かせないのがブレーキ周りの部品。
車検時のブレーキの検査では、前輪と後輪のブレーキとパーキングブレーキといった全てのブレーキが対象になります。
今回は、ブレーキ周りの部品の一つである「ブレーキパッド」について、パッドが擦り減っていても車検に通るのかをお伝えします。
車検においてはブレーキパッドの厚さの規定はないため、パッドが薄くなっていてもブレーキが効けば車検には合格します。
車検では「ブレーキが利くかどうか」のみ確認が行われます。ブレーキパッドそのものは検査項目に含まれていないので、パッドが薄くなっていてもブレーキが効けば車検に通すことができます。
そのため極端に薄くなっている状態でも、車検に通るケースは珍しくありません。
ブレーキパッドの摩耗が進むとブレーキの利きが悪くなり、大きな事故にも繋がりかねません。
そのため車検に通るからと言って、擦り減ったブレーキパッドを使用し続けることは大変危険。
ブレーキパッドはおよそ10,000kmの走行で1mm摩耗するといわれており、使用限度は2mmです。2mmを超えるとブレーキの破損を招く可能性があるので、パッドの厚みが3mmになったら交換しましょう。
走行距離では、普通車の場合は30,000~40,000km程度、軽自動車の場合は40,000~50,000km程度での交換がオススメです。